潮紙で、紙漉き体験。
和紙の製作には、純度の高い水が必要です。川崎町の純度の高い水で、「川崎町産の原材料を用いた和紙づくり」を体験しませんか?
体験時に制作する、あなただけのオリジナル和紙はお持ち帰りいただけます。
体験時に制作する、あなただけのオリジナル和紙はお持ち帰りいただけます。
講師:塚原 英男
潮紙縁起
平成16年(2004年)より柳生和紙の佐藤ふみゑさんに師事。平成17年(2005年)から、仙台市若林区荒浜の障害者就労支援施設で楮(こうぞ)を使った流し漉きの和紙を作っていました。
3.11の大津波で和紙工房は流されてしまいましたが、ガレキの中から残された道具を掘り出し、塩とヘドロを洗い流して、再び使えるよう修理しました。
平成26年(2014年)春、紙漉き再開の地を川崎町笹谷と決め、地元の皆様のご協力をいただき工房を完成。潮騒の調べに似た紙漉きの美しい音色に魅せられ、手漉き和紙作りを続けています。
手漉き和紙のできるまで
和紙の原料は、楮(こうぞ)や三叉(みつまた)、雁皮(がんぴ)などがありますが、その中でも楮の繊維は最も長く、昔から薄く強い紙に用いられてきました。下ごしらえに多くの手間をかけることで不純物を取り除き、百年以上も劣化しない紙に仕上げます。
① 楮(こうぞ)の刈り取り
1年で2mも伸びる楮(こうぞ)、来年もよい芽が出るよう根元から刈り取ります。
② 楮(こうぞ)蒸かし
束ねた楮を大釜に入れ、これまた大きな桶をかぶせて2~2.5時間蒸します。
③ 皮むき
蒸しあがった楮に冷水をかけ、まだホクホクしているうちに根元から先端に向かってペロリと皮をむきます。バラバラにならないようにむくにはコツが要ります。
④ 黒皮むき
枝から外して乾かした黒皮を一昼夜水につけてもどし、柔らかくなったところで外川を刃物でそぎ落とします。繊維の傷や節の跡を取り除き、白皮にします。
⑤ 煮熟(しゃじゅく)
十分に水分を吸収させた白皮を、木灰(あく)やソーダ灰で煮て、不純物を取り除きます。冷めたら流水でアルカリ分を洗い流します。
⑥ 塵(ちり)取り
水洗いが終わった白皮を水に浮かべ、手で送りながら残った細かいチリをひとつひとつ取り除きます。地道ですが和紙の品質を決める大切な仕事です。
⑦ 叩解(こうかい)
繊維を叩いて(beat)細かくほぐします。昔は木で叩いていましたが、今はビーターという機械を使います。十分繊維がほぐれれば、長かった下ごしらえが完了です。
⑧ 紙漉き
舟に水を張り、トロロアオイから絞り出した粘液(ネリ)を加えたら準備完了。いよいよ紙を漉き始めます。
※ トロロアオイ(ネリ)は原料の繊維を水中に分散させる役目をします。暑さに弱いので、紙漉きは冬に適した作業です。
⑨ 初水・調子・捨水
簾桁(すけた)を縦横に振り動かして繊維を絡み合わせます。強くて美しい和紙を目指します。
⑩ 圧搾(あっさく)
紙床(しと)で一晩寝かせると、トロロアオイの粘りが消えます。湿紙に20tジャッキをかけて徐々に水を絞り出します。
⑪ 乾燥
圧搾中にトロロアオイの粘りが消えることで、板状になった湿紙は一枚一枚はがれます。板や乾燥機に貼って、水分が抜けたら完成です。
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